趣味の話をする友人が減っていく

低音が出ないのを悩んだり、自虐したりしていたオーディオ仲間の友人S。高性能なアンプへの買い替えを提案(普通の会社員では買えない超高額)したり、スピーカーの買い替えを提案(気に入っているので絶対買い替えないのはわかっている)したり、いつも仲間内でいじっていた。もちろん逆にこっちがいじられることも。しかし彼はに亡くなってすでに10年近く経つ。

最近見た映画に出ていたマーガレット・クアリー。資料を見るとアンディ・マクダウェルの娘だと判明した。これは本来なら、アンディ・マクダウェルが好きだった友人Mにすぐに報告すべきことなのだが、彼も今年亡くなった。Mは美術展にもよく付き合ってくれたし、ロックには詳しかった。

趣味の話ができる友人、それもかなり突っ込んだ話ができる友人がだんだん減っていく。代わりになる人がおいそれと見つかるわけではなく、次第に話ができなくなっていくばかり。

だんだん、ネットで趣味を同じくする人のブログを読んだり記事を見たりするくらいになってきた。同好の士は意外と少なく、私の周りにはほとんどいない。以前に勤めていた会社の同期の友人Nと、たまにメールでオーディオに関するやり取りをするくらいだ。

1人でコツコツやるのも楽しいけど、同じ趣味の友人とあれこれ語るのも実に楽しいものだ。それがだんだんできなくなっていく。趣味さえ同じならいいというわけではなく、その前に気が合わなければダメだから、その手のサークルに入ればいいということにもならない。

年をとると出かけるのもだんだん億劫になっていくだろうし、趣味にしても何にしても、1人楽しむというということになるのだろう。

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