COSMOS/カール・セーガン

上巻を読んでから何年も経ってやっと下巻が100円で買えたので、このほど読み終えることができた。1980年に発行された、もう40年近く前の本である。しかしこの本の魅力はまったく失われることはない。当時から比べれば、天文学の世界でも宇宙物理学の世界でも新たな発見がいくつもなされているが、そういうことがあったにしても、内容に古さを感じることはなく、この本は深い啓示に満ちている。

「COSMOS」の意味は「宇宙」でもあり「世界」でもある。この本で語られるのは宇宙についてでもあり、地球という人類の世界でもあるのだ。

宇宙はどのようになっているのか、地球の他に文明はあるのか、また人類はどのように文明を発達させてきて、この先どうなるのか。人類はこの先宇宙についての発見、考察を深めていけるのか。それとも人類は自らその歴史を閉じてしまうのか。

生涯に一度は読んでも損はないだろう。

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