お固い作品が多いイメージのジュールス・ダッシン監督のコメディ。「女の叫び」などとはまったく傾向が違う作品である。ギリシャの楽器ブズーキによるテーマ曲が秀逸で、陽気な中にも哀愁がある。作品内容もまさにその通りで、コメディではあるけどほろ苦さも含む。映画には自身も出演。
考古学者のホーマー(ジュールス・ダッシン)はギリシャを訪れ、日曜日には必ず仕事を休む陽気な娼婦イリヤ(メリナ・メルクーリ)に多大な関心をよせる。ホーマーはイリヤに商売をやめさせ、教養をつけるべく勉強させ始めるが...。
ジャケットがとても良くできていて、構図や配色が最高である。ギリシャな雰囲気が伝わる。タイトルの字体もシャレてて良い。
ダッシン監督はアメリカ出身だけど、ヨーロッパに渡ってからメリナ・メルクーリを主演にした作品ばかり撮っている。そして結局メリナ・メルクーリと結婚するのだ。
1960年製作。