ヤマザキのノアールを食べてみた。ナビスコとのライセンス契約が終了して、オレオの代わりに販売しているのがノアールである。見た目は似たようなものだが、オレオに比べて甘さ控えめで食べやすい。オレオは非常に甘かった。
オレオは甘すぎて苦手だが、ノアールならたまに食べてもいい。ナビスコと離れてからリッツの代わりにルヴァン、プレミアムクラッカーの代わりにルヴァンクラシカルが発売されていたが、最後にオレオの後継も出したわけである。ちなみに、「ノアール(Noir)」はフランス語の「黒」である。パッケージのロゴのせいか、ノアールは落ち着いた、オレオはファンキーな雰囲気がある。
現在のリッツの生産地はインドネシア、プレミアムクラッカーはイタリア、オレオは中国である。それぞれ世界基準の味になったということで、今まで国内生産していたものと味が変わったという報告が多い。また味とは別に、中国製のオレオというのは不安が残る。
世界基準というと一見良さそうだけど、もともと日本のお菓子類は味もバラエティも群を抜いている。こんなに多種多様の菓子類が売っていて、しかも毎年多数の新製品が発売される国は他に無いそうだ。外国人旅行者も日本の菓子類をたくさんお土産に買って帰るほど。
したがって世界基準の味が良いという保証はなく、それはノアールを食べてみるとよくわかる。他も同様だろう。日本のお菓子は常に激しい競争にさらされていて、それに勝ち抜いたものがロングセラーとなっているのである。
ほぼ同じ商品だけに、日本ではこれから先ナビスコとヤマザキのどちらが生き残るのか。興味深いところである。