のどかでのんびりした時代だった

学生の頃、なんとはなしに早起きして、窓から外を眺めながら歯磨きしていると、目の前を馬がポコポコ歩いている。乗馬部が馬を散歩させているのだ。早朝の清々しい空気の中、その姿はなんとも絵になっていた。

新潟市内から10kmほど離れた場所にキャンパスはあったので、そういうのどかなことができたのだろう。数年前に訪れたら色々な店などができていたけど、私が在学していた頃は大学の回りにはほとんど何もない状態だったのだ。朝方、馬が歩いていたところで何ら支障はない。

今思うとキャンパスやその周辺の環境はずいぶんと良かった。交通量も少なく、わりと静かで、校舎や坂道からは海も見えるし、広々としたキャンパスに施設が点在しているから緑も豊かだ。

年末年始以外は一年中、夜中でも校舎に自由に入れてロビーなどを利用できたし、特に申請することもなく、休日だって真夜中に研究室を使っていたって誰にも文句は言われない。

のんびりした時代だったのだ。

 

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