「木曽路」でひつまぶしを食べる

先月末に「木曽路」でお昼にひつまぶしを食べた。天候不順で体調もイマイチだし、ひとつ元気が出るようなものでも食べるか、ということで行ってみたのだ。昨今うなぎは高いけど、木曽路のひつまぶしは夜は3000円のところランチは2000円で食べられるのである。ひつまぶしは夏の間だけの季節限定メニューで8月いっぱいで終わり。ギリギリ駆け込みセーフで食べたのだ。

木曽路に行くのは初めて。国道50号沿いにある店の入り口を入ると、和服の店員さんがにこやかに席まで案内してくれる。ここの店員さんは店に入ってから出るまで、終始にこやか・ていねいである。店内は清潔感があり、テーブルも広く居心地が良い。

ランチは手頃な価格のメニューもあるので女性グループが多い。というかほとんど女性ばかりである。夜はまた違った景色になるのだろうけど。店の雰囲気のせいか客層なのか、女性が多い割にはあまりうるさくない。

注文して程なく料理が出てくるので、調理はうなぎ屋のようなスタイルではないようだ。もっともここはすき焼き、しゃぶしゃぶがメインの肉の店だから、それは仕方のないところ。

運ばれてきたお盆は大きいけれど、肝心のひつまぶしのお重はかなり小さく見える。付け合せの小鉢の方が大きく見えるくらい。国産うなぎを謳っていてこの価格なのだから、まあこんなものだろう。しかし定石通りに最初はそのまま食べて、次に薬味を載せて食べて、最後に出汁をかけて食べ終えるとそこそこ腹がいっぱいになる。もともと昼は普段そんなに食べないのだから、当然といえば当然だ。それにここはガッツリ食べる店ではなく、お上品な店なのだから。

専門店並とはいかないものの味はそこそこいい。料理とサービスと居心地を総合すれば価格対満足度は悪くないと思う。お茶も最初に出てくるのはほうじ茶で、食後は煎茶と変えてくる。窓の外には植え込みがあり、国道を走る車が目に入らないようになっているとともに、涼やかさも演出している。

帰りには生ビール無料券もくれた。また行きたくなっちゃうなあ。

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