ピクニック at ハンギング・ロック

先日友人にもらった「ピクニック at ハンギング・ロック」を観た。この映画はオーストラリアのピーター・ウィアー監督のちょっと変わった作品で、これを観て一番の収穫は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」の第2楽章がこんなにもの憂げで美しかったかなと再確認できたことである。

全寮制の女学院の生徒たちが先生に引率されて、馬車に乗りある日ピクニックに行く。ハンギング・ロックのふもとで昼食をとり、めいめい思い思いにくつろいでいる中、数人の生徒たちが岩山の上の方に観察に行く。登るにつれて何か熱に浮かされているような感じになっていく。そしてそのまま少女たちは戻ってこなかった...。

バッハの平均律クラヴィーアやベートーヴェンの「皇帝」の第2楽章が、画面の浮世離れしたちょっと不思議な雰囲気に良くマッチしている。フワフワして答えの無いような、なんだこれというような映画なのだけど、つい見続けてしまう。謎な作品なのである。
1975年製作

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