新国立競技場がA案に決まった理由は

新国立競技場がA案に決まった。やはり、という感じである。多分A案になるんじゃないかと思っていたのだ。

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A案の施工業者は大成建設である。大成建設はザハ案のときからスタンド部分の施工を請け負っていた。既に資材は発注済みだし、人員も確保しているという。これで請負えないとなると、大成建設は相当な損失を被るし、下請け業者にも大きな影響が出る。また大成建設は旧国立競技場も受注しているし、今回も並々ならぬ意欲があったらしい。

これらの点をおもんぱかると、採用を決める委員もA案を支持したくなるのではないだろうか。また工期短縮という観点から、一部資材が発注してある点や人員確保済みというのは心強い。

したがって、ごく自然な流れでA案になるような気がしていた。実際はかなりの僅差となったのであるが。公式にはどっちのデザインを選ぶかということだったが、実はデザインの話は二の次だったのではないだろうか。

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