今回のSTAP細胞論文に関する一連の騒動で一番驚いたのは、理化学研究所のずさんな体制と、トカゲの尻尾切りのようなことをしゃあしゃあと行おうとしていることだ。理化学研究所はトップクラスの研究を行っているしっかりした機関だと思っていただけに、今回の騒動にともなってボロが出たというか、こんなことを平気でやるというのが非常に残念だ。
研究内容が画期的であるだけに、ネイチャーに論文を提出する前に組織として十分に内容を検討・推敲するのが、あるべき姿なのではないだろうか。それを今になって気が付かなかった、わからなかったでは、研究所の組織としての機能が働いているのかどうか、非常に疑問である。
小保方氏一人に責任を押し付けて、他の偉い人は責任無しという結論がすぐ出たが、これはどうみても組織の防衛に走っているとしか思えない。この件は小保方氏一人の責任ですハイ終わり、では済まされない。理化学研究所自体にも同等の責任があるはずだ。
もし小保方氏を引責解雇とするならば、共著者であり上司でもある笹井氏と所長、理事も辞職するべきだろう。彼らにもそれだけの責任はある。
この件は小保方氏個人の問題ではなく、理化学研究所の体制の問題なのだ。理化学研究所は多額の税金を投入して運営している。その管理体制がずさんである以上、運営責任者は交代するべきなのだ。
