戦火の勇気

湾岸戦争において、サーリング大佐(デンゼル・ワシントン)は戦闘中、間違って味方の戦車を砲撃する命令を出してしまう。査問を受け、致し方ない状況であったと認められたものの、死亡した戦車の乗員の家族に真実を告げられないため苦悩する。その状況の中、戦死して名誉勲章の候補となった女性士官ウォールデン大尉(メグ・ライアン)の調査を命じられる。ウォールデン大尉が、戦闘中に墜落したヘリの乗員を命を懸けて救ったことによるものだ。

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関係者の証言をとっていくところが「羅城門」っぽい。人によって証言が食い違い、人物像がぶれる。ウォールデン大尉の本当の姿はどうなのか...。

さほど期待もなく見たものの、なかなか面白い映画だった。危機的状況での心理とかエゴを、証言からあぶり出していく。デンゼル・ワシントンの主演映画にハズレなし、という感じ。

印象に残るのは、マット・デイモンのアゴが現在と違ってとがっていたということ。とても若く、紫式部が言うところの「首細し」という感じ。17年も前の映画だから当然か。
1996年製作。エドワード・ズウィック監督。

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