先々週だったかワイドナショーを見ていたら、選挙について俳優の笠松将君が「どうせなにも変わらないでしょ」と言っていた。このように選挙について考えることも投票に行くことも時間の無駄と思っている人も多い。しかしそう思っているうちに10年後には戦場に立つことになるかもしれない。
投票しないということは、政治家が好きなようにやってくれということだ。今の日本が置かれている状況を考えれば、徴兵制が復活してもおかしくない。現にヨーロッパではロシアの脅威などもあって、徴兵制が復活する動きがあるのだ。
ラトビアはすでに復活、ドイツは18歳の男女に入隊意思を聞いて、入隊を促すことにした。兵役期間は半年~2年らしい。フランスでも、徴兵制復活はマクロン大統領の公約だ。北欧の国々はそもそも以前から徴兵制を敷いていて、スウェーデンとノルウェーでは女性にも兵役の義務があり、デンマークも26年から女性も徴兵対象となる。
日本の隣国には中国、北朝鮮、ロシアなど核兵器を持った権威主義の国が3つもあって、国防を考えれば日本だっていつ徴兵制が復活してもおかしくない状況なのだ。
政府に対して、政治家に対して物申す人はもちろん徴兵制には反対するだろう。しかし政治には関与しない、好きなようにやってくれという人が多数になるのであれば、政府の都合の良いようにされてしまう。現在自衛隊はかなりの人手不足になっているので、ならば徴兵するとなっても不思議ではない。
税金や社会保険料の負担もどんどん増えていくだろう。税金と社会保障費を合わせた国民負担率だが、1980年頃は30%程度だった。しかし現在は45%を超えている。このままいくと、数年後には50%を超えるかもしれない。所得の半分以上を税金と社会保障費に持っていかれるようになるのだ。
しかしこの国民負担率も、政府の好きなようにやってくれとなればもっと上がる。60%、70%となっていくことも十分あり得る。いくら働いても、手元には所得の30%程度しか残らないようになるかもしれないのだ。
どうせ変わらないからと選挙に無関心でいると、将来的に手取りが3割程度で徴兵もされる、ということになってもおかしくないのである。ただそういう局面に立たされるのは今の若い人達で、我々の年代はこの先そんなに長くもないから我々こそ政治なんてどうでもよくて、若い人ほど自分の将来のために真剣に考えなくてはならないのだけど、実際はその逆になっているのだ。
まあ若い頃は先のことなどあまり考えないものだし、政治にもあまり関心はないだろう。しかし少しは考えるようにしていかないと、思わぬ状況になってしまうかもしれない。そうなってからあわてても、時すでに遅しである。