海外で飼育された和牛がWAGYUとして海外で売られており、和牛輸出に際してライバルとなると懸念されている。サシ(霜降り状の脂肪)の多さ、食べたときの柔らかさ、舌の上でのとろけ具合など品質は断然和牛の方が上であると自信を持っているようだが、WAGYUはもうかなり市場に出回っている。
”品質は断然和牛の方が上”という評価も日本人目線であり、欧米人目線で考えるとまた違ってくるのではないかと思う。欧米人は毎日のように肉を食べるのだ。たまになら和牛のようにたくさんサシの入った肉もおいしいが、毎日となると食べられたものではないだろう。日々食べる食材としては、高級な和牛はサシが多すぎる。
だから日常食べる肉としてはWAGYUの方が向いていて、和牛はハレの日の肉という位置づけになるのではないか。出荷量もWAGYUの方が多くなると予想される。
和牛はそもそも日本でも価格の高いものであり、輸出先ではさらに高価となるのだから、一般市民が日常的に買うことはできない。
WAGYUは中級レストランで、あるいはたまには庶民も購入、和牛は高級レストランなどで使われる食材としての利用がメインとなる、ような気がする。ライバルというより棲み分けという構図が、価格や肉質から考えて妥当だと思われるが、出荷量はWAGYUに押されることになるのだろう。
