いつもの友人Yが夏休みが取れたので、先週宇都宮、日光方面に遊びに行ってきた。10時頃に出て、昼食を食べに宇都宮へ向かう。宇都宮の北部の金田町に「めん小町」の工場直売所があり、ここでうどんや蕎麦が食べられるのだ。平日はうどん、土日は蕎麦となっている。
まさに工場直売所という感じの入り口。
うどんは普通盛りが500円、大盛りが600円、倍盛りが700円と安い。うどんにはきんぴら、しいたけの煮物が付いていて、ごはんも一杯無料である。ごはんにはおしんこも付く。店内はかなり混んでいて相席。釜の調子が悪いということで提供に時間がかかり、行列も発生していた。
安いしせっかくだからと大盛りにしたら、これが予想外にたくさんの分量で参った。こんなに盛りがいいのなら普通盛りで十分だった。四苦八苦してなんとか食べ切ったが、腹パンパン。
きんぴらと煮物でご飯が食べたかったので少しだけ盛ってきたが(セルフ)、てんこ盛りにしている人もいる。よく食べられるもんだ。
うどんはかなりコシが強く、私には若干固すぎな感じも。もっと柔らかめで弾力がある方が好みだが、友人はもっと固い方がいいという。以前ここの半生の乾麺を釜揚げで食べたときは、もっとずっとうまかった。釜揚げだから食感は柔らかいので、好みに合ったのかもしれないのかなと思ったが、よく調べてみると、天日干しの半生うどんは生うどんの倍近い価格である。天日干しという手間がうまさの秘密なのかもしれない。
食後は「めん小町」から少し北の羽黒山神社へ。羽黒山で検索すると、山形のメジャーな方の羽黒山が出てきてしまうので、羽黒山神社で検索しないといけない。ごくマイナーな場所だ。車1台がやっとの山道を登っていくのだが、大きな杉の立ち並んでいる雰囲気がいい。
やっと神社の入り口の鳥居にたどり着く。門のような巨木の前に赤い鳥居が立つ。辺りはひっそりとして、誰もいない。
石段が延々と続き、両側には奉納を示す旗がずっと並んでいる。これだけたくさん並んでいるということは、奉納者もたくさんいるということだ。
ヘトヘトになってやっと本殿にたどり着く。ずいぶん長い石段だったが、本殿は意外とこじんまりとしている。前口上が長い割に、といった感じ。
謎の物体。これは何に使うものなのか。後で調べてみると、秋の「梵天祭り」に使うものだそうだ。
石段の下まで戻り、展望台から関東平野を眺める。天気が良ければ東京スカイツリー、東京タワー、富士山なども見えるそうだ。
セミの抜け殻。
次は一気に日光へ。国道119号は混んでいるかもしれないので、空いている県道をずっと行く。日光までは順調だったが、市街地でやはり渋滞にはまる。しばらくノロノロ走っているとひどい雨に。外国人観光客は傘を持っていない人も多く、びしょぬれになっている。
神橋の所の信号を抜けるとやっと流れ出す。いつもここがガンなのだ。あとはいろは坂も空いていて、ほどなく中禅寺湖に着く。空はどんよりとしているし、あまり人がいない。
湖畔を走っていると雨が降ったりやんだり。しかし木々の間を走るのは気持ちがいいし、エアコンも必要ないほど涼しい。下界とは全然違うのだ。友人の車はエアコンが不調だから、その意味でも山に来て正解だった。
中禅寺湖畔の「コーヒーハウス ユーコン」でお茶にする。金谷ホテルがやっているので、百年ライスカレーも食べられる。金谷ホテルのチーズケーキがうまいので注文したが、売り切れとのことでアップルパイとコーヒーにする。
コーヒーはそこそこおいしい。アップルパイは可もなく不可もなく。しかしここから事件発生。あとから来た家族連れがケーキを注文しようとしたら、アップルパイが残り1つあるだけだというので怒り始める。電話で場所を問い合わせてから来たようで、そのときに言ってくれればよかったのにという言い分だ。
すると店員がちょっとホテルに聞いてみると言い出した。すぐ脇に中禅寺金谷ホテルがあるので、そっちに余分がないか聞いてみるのだろう。結局その家族はケーキを注文できることになった。ホテルの方から持ってくるということのようだ。
そうなると、すぐ隣の席の我々は非常に気分が悪い。持ってこれるのなら、我々もチーズケーキが食べたかった。我々のときはホテルから持ってくるという提案はなかったのに。その家族連れのようにガンガン文句を言えばよかったのか。クレームをつけた者勝ちなのか。
店員に文句を言ってもよかったが、面倒くさいので、金谷は二度と利用しないということにして出る。家族連れのクレームをなんとかしようとしたわけだが、結果的に客に差をつけた対応となった。金谷のサービスのレベルもこの程度ということである。
もう一つ言うと、客席から厨房のゴミ箱が丸見えというのもどうなのか。場末の店じゃあるまいし。
中禅寺湖からさらに登って戦場ヶ原へ。雲が垂れ込めていて、ポツリポツリ降ったりする中での観光である。ここには何度も来ているが、こんな天気の日は初めてである。
戦場ヶ原のさらに奥に湯ノ湖がある。車を降りるとなんだか硫黄くさい。この先には奥日光湯元温泉があるから、この辺にもいくらか出ているのだろう。以前、湯元温泉に泊まったことがあるが、Tシャツから硫黄の匂いが数ヶ月抜けなかった。
湯ノ湖から水が流れ出して湯滝になる。
ずっと階段を降りていくと観瀑台に出られるが、帰りが大変なので、車で下の観瀑台の駐車場(500円)まで行くことにする。
湯ノ湖で釣りをしている人がいた。
観瀑台から見た湯滝。水量が豊富でなかなか迫力がある。友人は湯滝を初めて見たといって喜んでいた。
帰りは杉並木を通って、鹿沼経由で帰る。
夕飯は「満天家」で豚トロチャーシューの味噌ラーメン。ここも安定の味でおいしい。