約50年ぶりくらいに「かもめのジョナサン」を読んだ。リチャード・バック作、五木寛之 訳である。ブックオフで見つけて、懐かしいのでつい買ってしまったのだ。当時はこの本が流行っていた。内容がなんとも「哲学的」なのである。
内容はさておき、訳者の五木寛之の”あとがき”を読んでみると、アメリカン・ニューシネマに分類される映画「イージー・ライダー」、「グライド・イン・ブルー」、「ファイブ・イージー・ピーセス」の3本が引用されている。ここでこれらの作品の名前が出てくるとは。”あとがき”では本の内容とこれらの映画の関係性に言及しているわけである。
この本を読んだ当時は見ていなかったけど、その後3本とも見た。なかでも「ファイブ・イージー・ピーセス」は好きな作品だ。アメリカン・ニューシネマの特徴は、主人公が反体制的、あるいは体制からドロップアウトした人物であるというということ。1960年代後半から1970年代半ばにかけて起きたムーブメントである。
そしてこの3つの作品を見た後には、なんともやるせない気持ちが残るという共通点があるのだ。カルト的な作品でもある。本の内容は懐かしいものというだけだったけど、”あとがき”に思わぬ面白い発見があって、久々に読み返した甲斐があったというものだ。
