中小企業の短期資金調達先

中小企業は大手と違って財務に余裕があるわけではない。売掛金の入金予定はあっても、それまでのつなぎ資金が必要な場合がある。そういうときに銀行はあまり役に立たない。新たな担保を求められるし、そもそも融資の審査に時間がかかる。そこで消費者金融の出番となるのだ。消費者金融なら無担保だし審査も早い。どうせ短期の利用だから金利の高さもそれほど負担にならない。
しかし、借入できるのは年収の3分の1という総量規制が導入されて、困っているところが出てきた。つなぎ資金の調達が困難になっているのだ。
銀行は貸してくれないし、消費者金融もダメということになると、向かう先は闇金融となる。総量規制の結果、闇金融がはびこることが懸念されているのだ。
結局、政府は規制だけを行って代替手段を用意していない。自己破産者は減るかもしれないが、その一方で健全な借り手を闇金融に向かわせることになっている。そもそも借入の上限を政府が設定するなんて、大きなお世話なのだ。本来、借り手と貸しての間で決めるべきものなのである。
規制を増やすと、経済は停滞に向かう。「失われた10年」は、いつの間にか「失われた20年」になってしまった。このまま行くと「失われた30年」となるかもしれない。日本の競争力は低下していくばかりなのだ。

彼岸花の里

群馬県の伊勢崎市と太田市の境にある「早川渕彼岸花の里」という所で、先週あたり彼岸花が満開だったようである。この間友人に教えてもらった情報なのだが、入場無料(任意の寄付金受付)だそうなので、近くの人は来年行ってみるといいかもしれない。今年もまだ咲いているかもしれないけど。

http://www.webgunma.com/548/

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うちの近所では彼岸花は全然見かけない。あるのはキンモクセイばかり。

「取調べ可視化」の必要性

大阪府警のヤクザまがいの取調べ。また1つ”取調べ可視化”が必要であると痛感させられる事例が出た。思い込み捜査で強引に有罪にしようとする警察官。他人事ではない。いつ我々がこのような目に遭わされるかわからないのだ。
警察・検察が可視化に反対しているのは、このような取調べが常に行われているからである。このままでは冤罪を減らすことはできない。取調べ可視化は絶対に必要なのだ。
ところで足利事件の冤罪で17年半も収監されていた菅家さんの国家賠償金の額は、現在の規定で算定すると最高でも8000万円程度。17年半もの間、無実の罪で刑罰に処されて、その賠償金がたったの8000万円とは!
自由を制限されて、精神的苦痛も与えられ、その他諸々金銭には換算できない被害があったのに、たった8000万円。あまりにも少額である。こんな規定のままでいいのか。少なくとも10倍はないと引き合わない。そもそも金銭には替えられない程のことなのだから。

愛を読む人

ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス主演。スティーブ・ダルドリー監督。製作にはシドニー・ポラックの名前も。
学校帰りに気分の悪くなった15才のマイケル(デヴィッド・クロス)はハンナ(ケイト・ウィンスレット)に介抱される。後日お礼に行った際に関係を持つ二人。それからは放課後ハンナのところに寄り、情事と本を読むことが日課になる。ハンナの求めによりマイケルはハンナに本を読んで聞かせるのだ。
ある日突然いなくなってしまったハンナ。数年後法科の大学生となったマイケルは、勉強のため傍聴に行った法廷で被告席にいるハンナを発見するのだった。
情事の場面の多い作品だが、ケイト・ウィンスレットは体当たりの演技である。ガタイのいいケイトはドイツ女という役柄にも合っている。ハンナが失踪するあたりまではなかなか面白い。でもその後はなんだかグダグダした展開になってしまった。途中までは、今年のベストテンに入るかもと思って観ていたのだけど、残念ながらそれは無理なようだ。

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スタバがオープンするけれど

近所に建設中のスタバであるが、10月10日にオープンするようだ。発見した当初、近くにスタバができると喜んでいたが、よく考えるとあまりメリットは無い。どこかに出掛けたときにはよく利用するが、家の近所にあっても仕方ないのだ。家でもレギュラーコーヒーをいれて飲むし、豆はお気に入りのゴールデン・マンデリンを常備している。その辺の喫茶店で飲むより、家で飲んだ方がうまいのだ。
だから出先では利用価値があるが、家の近くにあってもしょうがない。もし利用するとすれば夏だ。抹茶クリーム・フラペチーノがお気に入りなので、夏になればぜひ訪れたいと思う。
夏が終わったばかりの10月オープンというのは、私にとって最悪のタイミングなのだった。
そこいら中でキンモクセイの香りがむせ返るよう。

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日銀のゼロ金利導入に驚いた

日銀の金融政策決定会合で、政策金利を現状の0.1%から0~0.1%に引き下げることを決定した。市場では政策金利は据え置きとの見方が大勢を占めていただけに、このゼロ金利政策導入はサプライズとなり日経平均は大きく値を上げ、為替も円安方向に振れた。
今回の金融政策決定会合では固定金利オペの拡充くらいだろうと思っていたので、ゼロ金利導入には本当に驚いた。しかも1%程度の物価上昇まで継続するようなのだから、日銀もやっと本腰を入れてきたのかなという感じだ。
ただ資産買入基金5兆円の創設というのはちょっとショボイ。せめて2桁、10兆円というわけにはいかないのだろうか。資産買入基金創設というのは評価できるが、5兆円だとあまりインパクトが無い感じがする。
あと、日銀の金融政策発表を受けて為替が円安方向に動いたのだから、尻馬に乗って政府もここで為替介入しても良かったのではないか?そうすれば円安に弾みがついて、そんなに介入額を増やさなくても一気に85~86円くらいまで戻したかもしれない。日銀と政府の相乗効果で市場に与えるインパクトが大きくなったはずである。そういう演出を考えてもいいと思う。

なぜ日本には諜報機関が無いのか?

世界には名だたる諜報機関がいくつもある。アメリカのCIA、イギリスのMI6、イスラエルのモサド、旧ソ連のKGBなど。これらは各国の情報をきちんと集めていて、何か事が起きた時はこの情報がものを言う。
日本にこういった諜報機関があるという話を聞かない。ちゃんとした諜報機関があれば、今回のような尖閣諸島の事件でも、中国がどういう要求をしてくるかわからない、なんていうことにはならないはずだ。情報が無いから、いつも後手後手の対応になる。
情報は大切だ。特に現代のようなグローバルな経済社会では、情報が遅いだけでも命取りとなる場合がある。政治も経済も情報というバックデータが無いと、迅速・大胆な行動ができない。他国に遅れをとるだけだ。
世界中に名の知れるような諜報機関が未だに日本に無いことが、日本政府の能天気さ、戦略の無さを表しているといえるだろう。

大阪地検の前特捜部長、ついに逮捕

前大阪地検特捜部長と前特捜部副部長が犯人隠避容疑で逮捕された。事件の経過を見れば当然だと思う。特捜部という組織自体も今や必要ないだろう。特捜部が無くても事件毎にチームを組めばいいだけだ。
さて逮捕、起訴となった場合、民間なら懲戒解雇となり退職金も支払われないのが普通だ。この二人の場合、というか公務員の場合はどうなるのだろう。ちょっと興味のあるところ。
今度の事件により検察は信用を失った。一度失った信用は容易には回復しない。検察庁は信用回復に向けてどのような手を打つのだろうか。今回の事件の徹底的な捜査・検証は当然のこととして、組織や捜査手法の見直しが必要だし、取調べの可視化も導入しなければならないだろう。ここをオープンにしなければ、信頼の回復はありえないと思う。

羽生善治王座が19連覇!

将棋の羽生善治王座が、王座戦19連覇を達成した。挑戦者の藤井猛九段を3連勝で下して防衛したのである。
羽生王座は現在、名人、王座、棋聖の3冠であり、タイトル獲得は通算78期。大山康晴十五世名人の持つ歴代最多記録80期まであと2つである。記録更新は確実なのだ。
羽生王座は今年40才であるから、二十歳過ぎの頃からずっと王座のタイトルを保持し続けていたことになる。将棋界の第一人者であることは周知の事実であるが、それにしても並外れすぎている。この調子でいくと、タイトル100期も夢ではないのかも。

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中国は独裁国家なのでリスキー

今回の事件で再認識することとなったが、中国とはある程度距離を置いてつき合った方がいい。中国のような独裁国家は状況が急変することがあるからリスクが高いのだ。
中国共産党による一党独裁政治なので意志の決定は早い。メディアも統制されているし、日本がモタモタしている間にどんどん技を繰り出してくるのである。中国政府も国内の批判にさらされるから、弱腰は見せられない。必ず強硬な態度に出てくるはずだ。日本政府もことが起きてからあたふたしないように、色々な事態を想定しておくことが必要である。
さて、南の島の事件がようやく落ち着いてきたかと思ったら、今度は北方領土問題ですか。前原外務大臣は就任早々大忙しで大変だ。