最近は音楽を聴いているとアレンジ(編曲)に耳が行く。いいなと思う曲には素晴らしいアレンジがなされているのだ。例えばある曲を一切アレンジを排して主旋律とボーカルだけだと思って聴くと、実に寂しい。数々のアレンジに彩られた華やかな音楽が、かなり素朴になってしまうのだ。
作曲と編曲の才能は別らしく、同じ人が作曲も編曲もやっていることは少なくて、大抵は分業となっている。両方の才能を持った人は稀なようだ。ただ編曲家(アレンジャー)の仕事である前奏や間奏では印象的なものも多く、この辺りは作曲的な仕事もやっているわけであるが。
例えば「春よ、来い」(作詞、作曲:松任谷由実)の前奏はとても印象的で、この曲のイメージに大きく寄与しているが、これは松任谷正隆のアレンジによるものである。
しかしそれにしても編曲家の評価が不当に低いように思う。曲についての情報も、作詞作曲は表示されるが編曲は表示されないことも多い。作詞家、作曲家の名前はメディアに出たりもするけど、編曲家の名前は滅多に出ない。自分で曲を作るシンガーソングライターにしても、編曲家が入って曲として仕上げているはずである。もっと編曲家にも光が当たってもいいと思うが。