ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」は非常に有名な曲で、冒頭のダダダダーンは誰しも知っている。しかし私がこの曲で好きなのは冒頭部分ではなく、第4楽章なのである。希望と力強さに満ちている。明るい未来が見えている。
ピアノソナタ「熱情」の演奏はホロヴッツが最高。最後の部分の妖しさはいったい何だろう。悪魔的な魅力に満ちた演奏なのだ。美しすぎて魂を持っていかれる。
ベートーヴェンの交響曲で一番好きなのは第7番。特に第4楽章。何かをなすべき時に、この曲の勢いが欲しい。エネルギーに満ちていて、とても力づけられる。
ベートーヴェンの曲で一番好きなのはピアノソナタ第30番だろうか。ブレンデルの演奏がいい。第3楽章が特に好きで、人生の悟り、諦念、許し、というようなことを思わせる。死ぬときはこれを聴きながらあの世に行くのがいいかも。
