アメリカのプロゴルフツアーのマスターズは、時差により日本では早朝の放送になるので、最終日は録画して夕方から酒を飲みながら見た。録画した甲斐もあって、今年の勝負は思いもよらず非常にドラマチックな展開だった。
2打差のリードを持ってスタートしたローリー・マキロイは1番ホールでいきなりのダブルボギー。2位につけていたデシャンボーに並ばれる。グランドスラムのかかったマキロイは固くなっていたのかもしれない。グランドスラムというのは、全英オープン、全米オープン、全米プロゴルフ選手権、マスターズの4大メジャー全てに優勝することだ。スコアを落とすマキロイを尻目にデシャンボーが逆転して首位に。
しかし中盤にデシャンボーは失速して再びマキロイが首位になる。しかしマキロイもスコアが安定せず、2度目のダブルボギーもあって首位をジャスティン・ローズに明け渡す。
抜きつ抜かれつの展開の末、勝負はマキロイとローズのプレーオフに。それを制してマキロイが涙の優勝。マスターズ11回目の挑戦で、見事にグランドスラムを成し遂げた。解説の中嶋常幸も思わず涙声になっていたようだ。こんなにハラハラドキドキするような試合展開はなかなか見られない。今年のマスターズは非常に面白かった。見た甲斐があったというものだ。