冬にはみんなでよく鍋をやった

学生の頃、冬にはみんなで集まってよくをやった。なぜか大きな鍋があったのだ。当時はケータイも無いのだけど、ちゃんと人が集まった。うまいものには人が集まるのだ。肉、魚、野菜をバランスよくお腹いっぱい食べられて1人500円もかからない。おいしくて、しかも実に楽しかった。

鍋が出来上がると、せまい部屋のさして大きくもないテーブルを7、8人で囲んで一斉にハシを伸ばす。他の奴がつまんだ具材がこちらの手に触れてアチアチとなる。最初の鍋は一気に空っぽになって、すぐに第二弾を煮込む。第三弾くらいなるとやっと落ち着いて、ゆっくり食べられるようになる。

面白いことに、こういうときに調理する人は大体いつも同じである。開催する部屋も同じことが多い。別にそれで異論もない。調理する人だけ負担が大きいようだが、自分の好きなように鍋を作れるという利点もある。人の役割は自ずと決まってくるのである。

ビールも飲んだりして、ワイワイとみんなで食べる鍋はおいしくて楽しい。外は寒くて雪も積もったりしているけど、部屋の中は暖かくて笑いが絶えない。学生時代の良き思い出。

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