先日、大阪大学講師である三木那由他さんの「言葉の道具箱」という本で、哲学者のカントの著作から引用して「おいしい」と「好き」との意味合いの違いを説明していることに関する記事を読んだ。
例えばある料理を食べて、これ「好き」と言った場合は個人的な意見なのだけど、「おいしい」と言った場合は普遍的な意見になるらしい。あなたも「おいしい」と思うはず、みんなも「おいしい」と思うはず、という意味合いが含まれるというものだ。
美術品などを見たときの「美しい」と「好き」も同様で、「美しい」はみんなも「美しい」と思うはず、「好き」は個人的に私は「好き」となる。
こんなことは考えたこともなかったけど、言われてみればなるほどと思う。哲学者の考えることは面白い。