ひまわり

38年ぶりに「ひまわり」を見たが、何度見ても切なく哀しい映画である。戦争さえなかったら幸せに暮らしていたはずなのに。涙なくしては見られない作品なのだ。チラシか何かに「世界中の女性の涙を絞りつくした」などというキャッチフレーズが書いてあったような気がする。

ジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)はナポリで結婚した。幸せな結婚生活を送るはずだったのに、アントニオはソ連戦線に送られてしまう。そして戦争が終わり兵士が次々に復員してくるも、アントニオは帰らない。行方不明のアントニオを探しにジョバンナはソ連へ。しかしやっと探し当てたのは、妻と娘と幸せそうな家庭を築いているアントニオだった。

内容もさることながら、またこの作品は音楽がいい。ヘンリー・マンシーニのテーマ曲が哀しみを倍増させるのだ。ヘンリー・マンシーニは映画音楽の巨匠で数々の映画音楽の名曲を残している。
ひまわり
ティファニーで朝食をから「ムーン・リバー」
ピンク・パンサー
酒とバラの日々
ピーター・ガン
などなど、他にもたくさん。名曲なのに覚えやすく親しみやすい曲が多い。

監督は巨匠ビットリオ・デ・シーカで音楽は巨匠ヘンリー・マンシーニ、主演はソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニなのだから、まあ名作になるに決まっている。

監督:ビットリオ・デ・シーカ
出演:ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、リュドミラ・サベーリエワ、アンナ・カレナ
1970年製作

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