イスラエルがガザやレバノンへの攻撃をやめないことで、杉原千(すぎはらちうね)がかつてユダヤ人に独断でビザを発給して助けたことが正しかったのか、という疑問が一部で出ているそうである。こんなにも軍事行動に邁進するようになるのなら、あの時助けるようなこともしなければよかったというもの。
しかしそれが誤りだとすると、ヒトラーは正しかった、アウシュビッツでの虐殺は正解だったということになってしまう。杉原に対する疑問を呈している人たちは、その辺をどう考えているのだろう。
確かに今イスラエルが行っていることは正しいとは思われない。国連でもレバノンとの停戦を求めているが、イスラエルは受け入れない。非常に好戦的だ。過日迫害を受けたユダヤ人が、今は迫害する側になっている。
ユダヤ人は迫害を受ける側の気持ちを忘れてしまったのだろうか。過去には同情を集めたユダヤ人だが、今は非難を集める存在になってしまっているのだ。そして杉原千畝がそのトバッチリを受けている。とても残念なことである。