若い頃を思い出すと、無知で未熟で生意気で恐ろしいばかり。よくあんなことをしたなとか、よくあんなことを言ったなとか、まさに穴があったら入りたいくらいである。もちろん楽しかったり懐かしかったりする思い出もたくさんあるのだが、それに混じって所々に恥ずかしさが顔を出す。よく無事で済んだなと思う。「わ~っ!」と頭を抱えたくなるし、ゾッとしたりもする。
若いというのは実に恐ろしい。知らないというのは怖い。恐れを知らぬが故に行動できるという部分もあるかもしれないが、一歩間違えれば奈落の底だ。スレスレをなんとかくぐり抜けて今があったりする。単に幸運だっただけかもしれない。