柔道団体戦の代表戦でのリネール登場は必然に近い

柔道の混合団体戦は、6人が対戦して3勝3敗になった場合に、一本勝ちの数などで差がつかないと代表戦が行われる。日本対フランスの決勝は代表戦となり、デジタルルーレットで選ばれる階級が勝利間違い無しのリネールが属する90キロ超級になったことで、インチキではないか、出来レースではないかという声が多数上がった。しかしまさか公式の大会でそんなことをやるはずもないし、そもそもリネールが選ばれる可能性はかなり高いと思っていた。

勝負事には「流れ」というものがある。不思議だけど、この「流れ」は実にしばしば見受けられるのだ。日本が3勝1敗になったときには日本の流れだった。勝利間違いなしの状況だった。しかしそこから3勝3敗に追いつかれたことでフランスの流れになってしまった。フランスの流れなのだから、絶対有利なリネールが選ばれるのは、偶然というより必然とも思える。勝負の流れとはそういうものだ。

バレーボールの準決勝、日本対イタリアでは2セット先取した日本が第3セットでマッチポイントを握り、あと1点取れば勝っていた。しかしそこで競り負けて第3セットを奪われる。第4セットも連取されて第5セットにもつれ込みイタリアに敗れた。この試合、マッチポイントを握るまでは日本の流れだった。しかしそこで勝ちきれなかったことで、流れはイタリアに移ってしまった。後は予想通りの展開で、まるで台本でもあったかのように見事に逆転負けを喫したのだ。

勝負事の流れは実に大切なのである。しかし柔道の団体戦はなんで6人でやるのだろう。5人でやればすんなり決着するのに。団体戦は奇数で行うのが普通だと思うが。

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