日経平均が歴史的暴落!

昨日は日経平均が4450円もの歴史的な暴落だった。1987年のブラックマンデー時の3800円を超える史上最大の大幅な下げだ。前営業日の2日にも2200円もの下落だったから、たった2日で6600円もの下落なのである。ひと月前には4万円を超えていた株価があっという間に3万1千円台になってしまった。

アメリカの景気指標の悪化とそれに伴う利下げ観測、日銀の利上げに伴う急激な円高とそれによる輸出企業の業績悪化、これらが合わさって市場の先行きの見通しが急速に悪化した。ひと月前に為替は1ドル160円程度まで円安が進んだが、もう142円を割ったりしている。一気に年初の水準まで戻った。急激すぎる円高である。

日銀のこのタイミングでの利上げは果たして適切だったのか。悪材料がいくつも重なり暴落を招いてしまったのだ。売りが売りを呼び、市場全体が雪崩を打って下落した。たった数日で、今年の年初からの上昇分が吹き飛んでしまった。リーマンショックのときだって1日に1000円程度しか下落しなかったのに。

2日の2200円下落の時点では、アナリストも落ち着けば株価はすぐに戻るだろうと言っていたが、これだけ下がってしまうとそう簡単には戻りそうもない。まさかこんなことが起こるとは。予想もしない展開になってしまった。新NISAを強力にプッシュして、貯蓄から投資へと促していた政府の面目は丸潰れの様相だ。

ちなみに本日の終値は3217円上昇の34675円となり、株価は3万4千円台を回復した。史上最大の上昇幅だそうである。為替の円高が一服して、145円程度で推移しているのも寄与しているらしい。さて日本市場はこの先どの程度の水準で落ち着くのか。あまりにも急激な上げ下げで目が回る。

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