環境保護団体のカルト化

最近、環境保護団体による美術館での名画への攻撃が増えている。つい先日はオーストリアでクリムトの「生と死」に黒い液体がかけられた。ゴッホの「ひまわり」にはトマトスープ、モネの「積みわら」にはマッシュポテト、ダ・ヴィンチの「モナリザ」にはケーキ、ボッチチェリの「」には接着剤で手を。幸い、いずれの作品もガラスで保護されていたので、作品自体は無事だった。

こんなことを繰り返している団体はまともなのか。これらの名画は人類の遺産として大切にされてきたし、多くの人々に親しまれている。そういうものを破壊しようとする団体を、果たして支持できるだろうか。もはやこの団体はカルトと言っていい。良識ある人々は、この団体への支持に及び腰になってきている。

結果この団体の支持者は良識を持たない人ばかりになっていき、ますますカルト化することになる。環境保護は大切だが、それと名画を破壊することに関係はない。例え美術館のスポンサーが石油関連企業だとしても、名画の破壊に意味は無い。独善に陥った団体がまわりに迷惑をまき散らしているだけなのだ。

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