愛、アムール

愛、アムール」という映画を観た。一言で言うと、老々介護が破綻していくというもの。

悠々自適に暮らしていた音楽家の老夫婦。しかし妻の手術が失敗し、半身麻痺の状態となる。入院をいやがる妻のため、夫は自宅での介護を始めるが・・・。

介護生活も最初はうまく行っているのだが、妻の状態は悪くなっていくし夫も疲れてくるし、段々と行き詰まってくる。そこそこ富裕な夫婦なのだが、置かれた状況によってはなかなか上手くいかないものなのだなと思わせる。現実問題として、老々介護には無理があるのだ。

ピアニストのアレクサンドル・タローが出演していて、一曲弾いたりする。アレクサンドル・タローが弾くショパン/ノクターン20番が好きでたまに聴いたりしていたので、映画に出て演技をしていたのにはちょっと驚いた。

若かりし頃「男と女」でアヌーク・エーメと共に主役を務めたジャン・ルイ・トランティニャンが、もうこんなおじいさんになったのだなというのも感慨深い。

監督:ミヒャエル・ハネケ
出演:ジャン・ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール、アレクサンドル・タロー
2012年製作

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