先日、もうすっかり葉っぱばかりになった桜の木の下を歩いて通ったら、ほんのり甘い香りがした。桜餅の香りほど桜っぽくないし強くもなく、ほのかに香るっていう感じのもの。
ただ調べてみると、生の桜の葉は香りがしないということである。塩漬けにしたりすると化学変化でクマリンという成分ができて香りがするようになるらしい。
しかし先日通ったときは確かに甘い香りがしたのである。納得出来ないのでググってみると、やはり桜の木の近くで香りがしたという書き込みがいくつもある。香る場合もあるということだ。
どういうわけで香るのかわからないが、生の葉の状態でも化学変化することがあるのかもしれない。あるいは枝に付いた状態で枯れかかっている葉があるのかも。枯れたり、粉砕した葉にもクマリンは生成されるのである。
でも理由はどうあれ、良い香りがするのだから悪いことではない。またあの木下を通ってみよう。