メールはくどいくらいがちょうどいい

これでわかるだろう、というような安易なメールは危険だ。対面したり電話で話す場合には表情や言葉のトーンなどでニュアンスが伝わるが、メールにはそれが無い。だから少々くどいくらいに説明したり、背景を伝えることが必要だ。それを怠ると、下手をすると大変な誤解を相手に与えることになったりする。

昨年亡くなった友人Mは、何かのアドレスだけポンと送ってきたりした。差出人がわかっているからいいけど、なんだかまるでスパムメールのようだ。だからたまに迷惑メールフォルダに分類されてしまって発見が遅くなったりもする。

送られてきたアドレスのサイトを見ても、何が言いたいのかハッキリしないこともある。これを見ろということなのか、こういうのがあるよということなのか、これいいでしょなのか、これなんだかな~なのか、ものによってはこれを検討してよなのか、これ行こうよなのか。一言も書いてないからよくわからない。

意図がよくわからないから何これって返事すると、そのまま無視だったり、そんなのわかるだろ的な返事が来たりすることも。ちょっと困るメールだった。自分ではわかりきったことだろうけど、メールでは特に、充分説明しないと相手には伝わらない。対面や電話とは違うのである。

この友人のメールは件名も内容とかけ離れているので、後でもう一度内容を見たいと思っても、どのメールだったかわからなくなってしまう。かなり古いメールの返信という形で、件名も書き直さずに送ってくるのでそうなってしまうのだ。

件名を直さなかったり、本文を一言も書かなかったりするのは、面倒だからやらないのだろう。横着しているのだ。横着メールなのだ。しかし横着すると、その分相手に伝わりにくくなるし、また検索性のないメールになってしまう。今はメールよりLINE等で、件名も無いわけだし一言二言のやり取りが多いようだが、その辺はどうなっているのだろう。私はLINE等を使わないのでわからない。

メールやSNSは簡便な伝達手段だけど、使い方を誤るとお互いに誤解を生む恐れがある。その辺のところは充分に注意したい。少々くどいくらいがちょうどいいのだ。

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