5冠となり、将棋界は藤井時代到来 

いづれはそういうこともあるとは思っていたが、こんなにも早く藤井時代が来るとは思わなかった。もっと渡辺2冠、豊島九段あたりと拮抗すると思っていたのに…。昨日、藤井竜王は王将戦で4勝目をあげ、5冠となった。

藤井5冠はプロ入り当初からその才能を発揮して29連勝を打ち立て、マスコミにもずいぶん騒がれた。段位もあれよあれよという間に上がり、現在は最高段位の9段。順位戦はB級1組でトップの勝ち星を上げている。来季はA級に上がる可能性が高い。そして一昨年あたりからタイトル戦にも登場するようになり、竜王、王位、叡王、棋聖のタイトルを保持して4冠となっていた。

将棋のタイトルは8つなので、今回の王将戦を入れて5冠となり、タイトルの過半を持つことになった。もう藤井時代到来と言っても差し支えないだろう。来季A級となれば名人挑戦の目も出てくる。プロとなってからたった5、6年で藤井時代を築いてしまったのだ。

今回の王将獲得ですでにタイトルを7期獲得したが、藤井5冠はまだ19歳である。近い内に羽生9段以来のタイトル独占も実現しそうだ。この調子でいくと、羽生9段の持つタイトル99期という記録も抜くことになるのだろう。羽生9段も頭抜けて強かったが、それをも上回るような人が出てくるとは。この先が非常に楽しみである。

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