「100分de名著」は面白い番組だった

しばらく前にNHK-Eテレの「100分de名著」で、ドストエフスキーの「カラマゾフの兄弟」をやったので見てみた。昔読んだことがあるので、どんな風に解説されるのだろうかと思ったのだ。この番組を見るのは初めてで、司会は伊集院光と安部みちこアナ。25分番組なので1テーマにつき4回で100分。月に1冊紹介するという案配になる。

読んだのは大昔だからもう内容はほとんど忘れているが、大学教授による解説はなかなか面白く、ドストエフスキーの立場、当時の社会情勢を踏まえ、どういうテーマが内在されているかを映像も交えてわかりやすく説明するものだった。なお「カラマゾフの兄弟」には続編が予定されていたそうで、残念ながらドストエフスキーが亡くなってしまったため実現されなかったが、実はそちらの方が重要だったかもしれないのだ。

「カラマゾフの兄弟」の次はマルクスの「資本論」で、ついでにこれも見ると、これまたずいぶんと面白いのだった。分厚い本なので読むのはなかなか大変だが、キモのところをわかりやすく解説してくれるのだからありがたい。現代の資本主義では解決しない問題の答えが「資本論」に眠っている。またマルクスは地球の環境問題についてもちゃんと考えていた。

なかなか面白い番組だということがわかったので、今後も気になるテーマのときは見ることにしようと思う。

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