落語は読んだ方が面白い

寄席での落語では飲み食いする場面や人物描写など、いかにそれらしく見せるかが芸なのだろうけど、私にはどうもそういうものがジャマである。できれば淡々とやってもらいたいし、そもそも落語を聞くとか見るのが好きでない。読む方がいいのだ。

私の場合、落語を芸としてでなく文学作品的に楽しんでいるのかもしれない。人物描写も自分で想像して作り上げるわけである。落語家の味付けは却ってジャマになる。だから落語を寄席やテレビで見たりするより、本で読む方が楽しいのである。

落語本来の楽しみ方ではないかもしれないが、どうしようもない。読む方が面白いのだから。「古典落語全集」と「滝田ゆう落語劇場」をときどき思い出したように読むのだ。「滝田ゆう落語劇場」は落語の噺を漫画で描いたもので、これはこれでよくできている。

ちなみに一番好きな噺は「二階ぞめき」。

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