オリンピックの前半戦で、印象的なのは体操男子団体優勝のロシア

オリンピックの前半戦を振り返って、最も印象的だったのは男子体操団体優勝のロシアだ。最後の演技が終わり点数が発表される前の、電光掲示板を見つめるロシアの選手たちの不安げな面持ちと、点数が出て1位が確定したときの号泣の様子である。

思えばロシアも団体優勝からずいぶん遠ざかっていた。1996年のアトランタ五輪以来、実に25年ぶりである。日本がアテネで28年ぶりに金メダルを獲得したときと同じような感激があったに違いない。アテネのときは、解説者も思わず泣いていた。

私が子供の頃は、男子体操は常に日本とロシア(その頃はソビエト連邦)が競っていたという記憶がある。体操といえば日本とロシアだったのだ。それが両国とも長い低迷を喫し、やっと復活したのである。体操関係者の積年の思いは、両国とも同じだろう。

他にも素晴らしい優勝シーンがたくさんあったけど、このロシアの男子体操団体の優勝シーンが一番強く印象に残っている。点数表示前の不安そうな表情を長く映していたからかもしれないが。

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