政府のワクチン接種戦略の致命的ミス

政府は新型コロナ対策の戦略を完全に間違えた。ワクチン接種の順番がまったくの間違いなのだ。観客を入れてオリンピックをやりたかったのなら、まずは20代〜40代からワクチンを接種するべきだった。

東京都の感染者は徐々に増え、連日1000人を超えるまでになった。非常事態宣言を行うことになり、オリンピックも無観客でということになってしまった。なぜこんなことになったのかというと、20代〜40代の行動する世代の接種を後回しにしたからだ。

老人はたいして行動しない。家にいることが多いのだ。うちの母も外出するのは医者に行くときだけである。感染などするわけがない。しかしワクチン接種は完了している。

20代〜40代の、特に大都市でのワクチン接種を先に行っていれば、感染者がこんなに増えなくて、オリンピックも観客を入れて開催できたかもしれない。感染者を増やさないということならば、そうするべきだった。

政府の目的はどこにあったのだろうか。たとえ感染者が増えても重症者、死者を減らすという目的なら、重症化しやすい老人から接種するというのもうなずける。しかし感染者を増やさないという目的なら、20代〜40代から接種するべきだった。それに感染者が減れば、結果的に老人の重症者、死者も減ることにもなるのだから。

新型コロナの感染者が増加し、オリンピックに対する否定的な世論が形成されたのは、政府のワクチン接種戦略のミスが原因なのだと思う。

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