日光でハイキング/千手ヶ浜、クリンソウ、西ノ湖、小田代ヶ原、たまや

いつもの足利の友人Yと12日にハイキングに行ってきた。2日前に急に言われて、トレッキングシューズも持ってなかったけど、手持ちのスニーカーの中で一番ゴツいの履き、なんとか装備を整えて行ってきたのである。日光の戦場ヶ原の辺りをぐるっと回るコース。

 

小山を8時過ぎに出て、途中ちょっと道が混んでいたり、コンビニでおにぎりを買ったりしたので、戦場ヶ原の赤沼駐車場に着いたのは10時過ぎ。すでに満車になっていた。新型コロナで人出は少ないと読んでいたのだが、まったくハズレ。しかしここに車を置けないとどうしようもないので、列に並ぶ。

すると意外と早く、20分ほどで駐車場に入ることができた。我々が並んでいる横を、ハイキングの格好で戻ってくる人がそこそこいたのだ。この時間に戻ってくるということは、早朝から来ていたのに違いない。

駐車場わきのバス停には結構待っている人がいる。小田代ヶ原、千手ヶ浜方面へ行く低公害バスで、一般車は入れないから、このバスか徒歩しか手段が無いのである。われわれはトイレに寄ってから歩き出す。

道の脇にルピナスがたくさん咲いている。

戦場ヶ原に入って、まず竜頭の滝を目指す。ずっとこんな道である。

緑色の蛾?

途中で川辺に行ってみると、ちょっとした滝のよう。

ツツジがチラホラ咲いている。

竜頭の滝の少し上の方にカモがいた。手前の枝に小鳥も。

竜頭の滝は通り過ぎるだけだけど、一応写しておく。

中禅寺湖畔の菖蒲ヶ浜から湖沿いに千手ヶ浜を目指す。湖畔の平坦な道かと思ったら、幅が狭く、上り下りがきつくて瓦礫の多いしんどいルートだった。うっかり踏み外したら、そのまま湖まで転落しそうである。途中外国人の親子連れがいて、子供が泣いていた。そりゃまあそうだろう。大人でもしんどい。

つらいところをやっと抜けて、林の中の平坦な道に出る。実に平和である。

中禅寺湖には浜が少ないのだが、まるで砂漠の中のオアシスのような静かな浜辺に出て、ここで昼食。ちょっと前までの瓦礫の道がウソのよう。もうずっとここで休んでいたい。

遠くでカヤックに乗っている。

コンビニで買ったおにぎりを食べて一休みしたら、また前進。すると変なキノコを見つけた。いかにも怪しそう。後で調べてみたら、キイロスッポンタケという名前。毒は無く食べても大丈夫らしいが、非常に臭いということだ。

光の具合のせいか、木立の間から見える湖の水がきれいである。

林の中を歩いていると、突如として視界が開け、千手ヶ浜の遊覧船乗り場が現れる。

湖を入れて男体山を撮るには、湖のこちら側に来なければならないのだ。土産物屋の並んでいる辺りからは撮れない風景。

この季節、千手ヶ浜が賑わうのはクリンソウ(九輪草)が咲いているからである。関東で群生しているのはこの辺りだけらしい。

 

 

 

 

 

 

 

ワンピースにハイヒールという格好の女性がいたが、きっと遊覧船で来て、また遊覧船で帰るのだろう。気が済むまでクリンソウの写真を撮ったら、次は西ノ湖へ。

千手ヶ浜バス停付近からハイキングコースと思われる道に入ろうとしたが、入り口に進入禁止の看板があったので、バスが通る道路を20〜30分歩いたところから西ノ湖に向かう道に入る。すぐに川があって細い木の橋を渡る。

木の根元にビニールテープが巻いてあるが、熊や鹿の食害から守るためだそうだ。結構たくさんの木の樹皮が食べられている。辺りはシンとして全く人気がなく、ずっと鈴を鳴らしてはいるが、熊が出てきそうで不安である。

また川を渡る。今度は吊橋で、ずいぶん揺れる。

やっと西ノ湖にたどり着く。水がずいぶん少なくなっていて、ちょっと寂しい景色になっている。干上がることもあるそうだ。穴場というだけあって、とても静かである。

あんまり静かなので、対岸の景色が東山魁夷「緑響く」のように見えてくる。白い馬はいないけれども。

来たのとは違う道で西ノ湖バス停を目指す。ずっと奥まで続くきれいな林は、十日町市の松之山温泉に行ったときの「美人林」を思わせる。

高原らしい白樺林。

小田代ヶ原までは低公害バスで行く。このバスは赤沼駐車場から千手ヶ浜まで運行していて、どこで乗り降りしても500円である。西ノ湖と小田代ヶ原の間だけ乗るのはちょっともったいないかもしれないが、もう時間も遅くなってきたし、疲れてもいたので。

小田代ヶ原の奥の方にぽつんと1本だけ白樺が立っていて、「小田代ヶ原の貴婦人」と言われている。

小田代ヶ原は、大雨が降った後などに水が溜まって湖のようになるときがあり、20年くらい前にたまたま見たことがある。大変珍しいそうだ。
1999年7月1日の写真。150万画素のサンヨーのデジカメで撮った写真だが、結構ちゃんと撮れている。

小田代ヶ原から赤沼駐車場へ向かう道に入ってすぐ、キツツキの出入りする巣穴があった。雛がピヨピヨ鳴いていて、親鳥が頻繁にエサを運んでくる。望遠レンズがあれば!

カッコウやウグイスもさかんに鳴いていて、深い林の中を歩いていると、異次元に導かれていくような気がしてくる。

小雨が降り出したところでちょうど赤沼駐車場に到着する。ギリギリセーフ。この辺はよく雨が降るから油断できない。途中バスに乗ったのは正解だったようだ。

山の上はもう日が暮れるような雰囲気だったのに、平地に降りてくるとまだ全然明るいし、雨も降ってない。天気がずいぶん違うのだ。

小山に戻って「たまや」で唐揚げ定食。ここのはボリュームもあるし、ジューシーでうまい。

久しぶりのハイキングで、高低差もある十数キロもの行程だからクタクタになるかと思ったが、それほどでもなかった。これならまた行ってもいいな。

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