37万床も空いているのに、なぜ病床逼迫なのか?

日本経済新聞の記事に「空き病床37万でも逼迫”なんちゃって急性期”増殖」というのがあった。新型コロナの感染者が急増した昨年末に37万2千床が空いていた、という事実を伝えたものだ。欧米より桁違いに感染者が少なく、病床数が世界有数の多さである日本でなぜ病床逼迫なのか、という内容である。

これについては、以前の私の記事(https://wp.me/p97Coi-2jW)と骨子は同じ。要するに小さい病院が多かったり、病院間の役割分担や連携が不十分で、非効率な運用になっているということである。

しかし、私の資料では2018年度に余剰病床が21万1千床ということだったが、日経の記事では昨年末に37万2千床の空きとなっている。病床逼迫という報道の裏で、むしろ空き病床が増大しているのだ。病床は空いているけど、使わない、使えないということなのである。

以前の記事でも書いたけど、やはり病院や医療体制のシステム改革が必要だ。こんなにも病床はたくさん空いているのに、病床逼迫だなんていうばかげた話はない。

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