女性天皇の是非について、議論が進むかも

女性天皇、女系天皇の是非について、結論がずっと先送りされているが、意外な方面から議論が進むのではないかという気がしてきた。それは秋篠宮家の眞子さまの結婚問題からだ。

あくまで男性天皇しか認めないとすれば、次期天皇は悠仁(ひさひと)親王となるはずである。皇位継承権第一位は秋篠宮ではあるが、年齢的に現実的ではないので次はいずれ悠仁さまということになるだろう。

しかし眞子さまがこのまま小室圭さんと結婚すれば、小室圭さんは次期天皇の義兄ということになる。現在の状況で、これを国民が認めるとは到底思えない。

ということは、秋篠宮家を天皇家にしたくないということになり、それならば女性天皇を認めて愛子内親王を天皇に、という理屈になってくる。あくまでこれは男系、女系による天皇の正統性の議論から外れた、国民感情からの話ではあるが、無視できることでもない。国民による天皇家の支持にかかわることだからである。

国民から支持されなくなれば、国民の象徴としての天皇の存在自体が危うくなるのだ。国民から愛され敬われるからこそ、天皇家は存在しているのである。それが無くなれば存在意義も無くなってしまう。

平成の天皇家も現在の令和の天皇家も、国民から非常に敬われているのは間違いない。これが天皇家のあるべき姿であり、この状態を維持していくことが天皇家にとって必要不可欠である。

眞子さまの結婚によって秋篠宮家が国民から支持されないことになるのなら、次期天皇は愛子さまに、という流れになっても全く不思議ではない。最近のジェンダーフリーの考え方もあるし、国民の総意は無視できないのだ。

ただ難しいのは、女性天皇を認めて愛子さまが天皇になったとしても、男系皇族以外の人と結婚した場合には、その子供は男子も女子も女系ということになるので、皇位継承権は無いということになる。男系・女系のシステムの違いはかなり面白いので、各自調べてみることをオススメする。なお英国王室は女系なので、王位継承権を持つ人は数千人にも及ぶ。

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