ロクでもない高校時代

俳優の森川正太さんが亡くなったそうだ。昔よく見た青春ドラマ「飛び出せ!青春」「俺たちの旅」などに出ていたので、顔をよく覚えている。頼りなげな、情けない役がうまい俳優だった。

「俺たちの旅」に影響を受けたせいか下駄をはくようになって、高校にもしばらく下駄履きで登校したこともある。しかし下駄はカランコロンうるさくて、ほどなく下駄での登校は禁止になってしまった。

高校では天文学部に入部していた。これは部室で麻雀をやるためで、天文観測は一度もしたことがない。麻雀はあちこちでよくやった。週末に友達の家で徹夜することが多かったが、学校帰りに無人のボーイスカウトハウスでやったりもした。トイレの窓から侵入したのだ。ヘタしたら住居侵入で捕まったかもしれない。

うららかな春の日に公園で青空マージャンをやっていたら、他校の先生に見つかって即刻帰宅させられたこともあった。別に悪いことをしているわけでもないのに明らかな偏見である。ちなみに麻雀のメンバーは全員、国公立大、有名私大に現役合格した。不良ってわけではないのだ。

昔は土曜日は休みではなくて午前中に授業があったので、午後にはよく喫茶店に行っていた。その頃から好みはマンデリンである。一緒によく行った友人Yはグァテマラ。週末は3,4人で友人宅に泊まることも多かった。逆にうちに泊まることも。名目は勉強会だけど、もちろんほとんど勉強などはしない。遊んでいるだけだ。

高校時代はロクなことをしてなかった。よく浪人もせず現役で国立大学に合格できたなと思う。3年生のときに、受験が終わるまでみんなで麻雀を封印することにしたのが良かったのだろう。麻雀以外のお泊り会や喫茶店通いは相変わらずだったが。

中学時代には高校生の青春ドラマが、高校時代には大学生の青春ドラマが面白かったのは、これから来るべき自分の未来への期待があったからなのかもしれない。

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