前週に来たばかりなのに、１日にまた足利の友人Yがやってきた。急にヒマになったとか。今回は鹿沼の「味の店さつき」に行きたいというので、１０時半に出発する。ポコポコと雲の浮かぶ空はすっかり夏景色だ。前日までの長梅雨がウソのよう。
前回は巨大な「豚ローススタミナ焼き」に四苦八苦したので、今回は「ジンギスカン野菜」にしてみる。しかしこれもやはり大ボリュームである。それでも「豚ローススタミナ焼き」よりは楽かなと思ったが、肉が結構固くてアゴが疲れる。羊の味もあまりしないし、このメニューはリピはない。
前回の「豚ローススタミナ焼き」
隣のテーブルでカツライスを食べている人がいたが、これは一番大変そうだった。巨大なカツは見るからにつらそうだ。連れの人に分けたりしていたが、ご飯も半分以上残していた。カツ丼はすごく甘いという情報だし、結局この店は「豚ローススタミナ焼き」一択ということなのかも。
食後は鹿沼市内の川上澄生美術館に行ってみる。こじんまりとしたきれいな美術館で、大谷石が使われている。
「川上澄生のいきもの図鑑展」というのをやっていたが、そもそもここは川上澄生専門の美術館であるから、このテーマで展示替えをしたというだけだろう。
中に入り係員に体温を計られているときに、受付の人が何か言ってると思ったらマスクをしてくれということだった。そのときは一応したけど、息苦しいので後でアゴのしたにずらす。混雑しているのならともかく、我々しか客がいないのだから、そもそもする必要がない。それに美術館というのは黙って静かに見るところだから、本来飛沫もほとんど飛ばないはずだ。
もともと川上澄生にそんなに興味がなかったからあまり期待していなかったけど、まあまあ面白かった。栃木県ゆかりのアーティストで、作品は版画である。宇都宮高校や宇都宮女子校の教師をしていたこともある。小さい美術館だから入館料３００円。
鹿沼市内の「まちの駅」に行き中をブラブラしていたら、「大越路」というそば屋があるのを発見。ひょっとして「ドライブイン大越路」と同じ店かなと思ってチェックしてみると、どうやらそのようだ。
「ドライブイン大越路」は知る人ぞ知るというような店なのである。山の中の封鎖された峠道の途中にある店なので、ここを目的にしない限りは誰も行かないような立地なのだ。うまいという話は昔から聞いていたが、なかなか行く機会がなかったのである。しかしここなら割と気軽に立ち寄れる。今度ぜひ来てみよう。
まちの駅に車を停めたまま「今宮神社」に向かう。途中にちょっと味のある建物。
「今宮神社」まで歩いて５分くらい。社務所がやけに立派だ。本体より存在感があるのでは？
狛犬に守られた門。七夕の名残のような笹竹も両側に。
小さいけどきれいな本殿。かと思いきや、拝殿だった。彩色は東照宮っぽい。象の飾りもそんな感じ。
正面からはよく見えないが、裏に本殿がある。手の込んだ彫刻が目を引く。
本殿の脇に細い階段があったので登ってみたら、そこにも小さな宮がある。少し眺めて降りただけなのに、１０ヶ所近く蚊に刺されていて非常に痒い。短パンが災いした。
拝殿の右手には神楽殿がある。緑の松が鮮やかに描かれている。
次に「屋台のまち中央公園」へ。屋台と呼ぶ山車が展示されているらしいが、ここには入らず、隣の「掬翠園（きくすいえん）」へ。
かなり緑多い日本庭園である。木陰が多く涼しげ。なかなか雰囲気がいいが、池に水がないのが残念。園内の茶室は予約すれば利用できるそうである。また蚊に刺されないように手足を振り回して歩く。
街をブラブラしていると、結構あちこちに社がある。鹿沼はお社の多い街だ。ここの鳥居には二荒山神社と書いてある。
電柱のない大通りがいくつかあって、やはりスッキリした景観になるものだ。
交差点の一隅にに百日紅（さるすべり）の白い花が咲いている。うちの近所はピンクばかりで、白い百日紅は初めてである。
街中には山車を収納している建物がいくつもあって、さきほどの「屋台のまち中央公園」といい、祭りに力を入れていることがよくわかる。
友人がどうも気になるというので、「小太刀」という和菓子店で「あんどうなつ」と「どら焼き」を購入し、小山へ向かう。
ハーヴェストウォークのヨークベニマルのイートインコーナーで、セブンカフェのコーヒーとともに先程買った「あんどうなつ」を食べる。スーパーで売っているようなのと違って、甘さ控えめの上品なあんドーナツである。
イートインコーナーはテーブルがずいぶん少なくなっていて、仕切りもついている。こんなことやる必要あるのかね。飲食店だってこんなことはやってない。
どら焼きの方は翌日家で食べた。大量あんこの分厚いどら焼きである。しかしこっちはちょっとイマイチ。
