免許証返納と年金制度の整合性

免許返納の話題が増えてきたが、まったくナンセンスだと思う。年金の支給開始年齢を現在の65歳から70歳にするのは既定路線だし、さらに75歳に延ばしたい思惑も政府にはある。70歳まで働いてもらいたい、あわよくば70歳以降も働いてもらいたいということだ。ということは、70代は現役ということなのだ。

現役なのに免許証がなければ困る。仕事に必要な場合だってあるし、職場までの移動にも困る。大都市は公共交通機関が完備しているかもしれないが、地方は自動車が無いと移動もままならないのだ。

70歳以降も働けといいながら免許証は返納しろというのは、まったく理屈に合わない。早期返納を迫るのなら、年金も早期支給しなければならない。それが当たり前の理屈である。頻発する高齢者の事故を考えると、免許証は早期に返納すべしとなるのかもしれないが、事故の増加とは違う側面も考えなければならないのだ。

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