中学時代、先輩に桜子(さくらこ)さん、円子(まどかこ)さん、薫子(かおるこ)さんがいた。さくら、まどか、かおる、というのならまあ普通の名前だけど、それに「子」が付くというのは初めての遭遇だったので、最初とても違和感があった。しかもそれが1人ではなく3人もいたのだ。
よくわからないが、その時代の流行だったのだろうか。でもよそではそういう名前にあまりお目にかからないし、同年代にもいない。1学年50人程度の学校だったので、先輩100人くらいの中で女子が半分として50人。50人の中に3人もいたのだから結構高い確率だ。
調べてみると、日本人女性としては、このような4音の名前は非常に珍しいということである。やはり数少ない名前なのだ。
もしかしたら皇族にそんなような名前の人がいたかもと思って調べたが、見当たらず、代わりに面白いことがわかった。近代天皇家の系図を見たら、女性は全員「子」の付く名前なのである。現在皇族である女性は良子(ながこ)、美智子、雅子、愛子、紀子、真子、佳子、華子、百合子、信子、彬子(あきこ)、瑤子(ようこ)、久子、承子(つぐこ)、以上偉い順。お嫁に行って皇籍離脱した方々も皆、子の付く名前である。
皇族女子は子の付く名前であるべし、なんてルールでもあるのかね。そうすると将来の天皇である悠仁さまのお嫁さん候補から、子の付かない名前の女子は既に外れていることになる。残念でした。