学生時代には電話を持っていなかった

私の学生時代には個人的に電話を持っている学生は非常に少なかった。ケータイなどはまだ無かった時代であり、また電話を設置するには8万円くらいかかったので、ほとんどは電話無しだった。電話があるのは一部の裕福な学生か実家から通う学生のみ。

だから友人に用があるときは直接訪れるしかない。大抵は大学の周辺に住んでいたからバイクで一走りすればいいのだけど、行っても留守ということも多く、非効率極まりない原始的連絡方法だった。

他県に住む友人とは手紙でのやり取りである。手紙を出して返事が来るまで一週間くらいかかる。電子メールやSNSなどですぐに返事が来る現代からは、とても考えられないことだ。

それでも特段の不便は感じたこともない。それが普通だったから、当たり前のこととして生活していたわけなのだ。しかし今はスマホ(あるいはケータイ)があるのが当たり前だから、無いと大変に不便に感じることになる。

便利とか不便とかというのは意外と絶対的なことではなくて、周りや時代の状況によるものなのかもしれない。

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