やさしいかおりのする秋に/田渕由美子

オフコース「ワインの匂い」を聴くと、田渕由美子の「やさしいかおりのする秋に」がイメージされる。ストーリーは違うけど、歌の冒頭部分の雰囲気がそう思わせるのだ。

田渕由美子の描く女の子は、クリクリの大きな目に細くて折れそうな手足で、なんとなくはかなげである。

「やさしいかおりのする秋に」のストーリーは、主人公が幼い頃に近所で療養していた人をお姉さんと慕っていて、大人になってから偶然再会すると、お姉さんではなく男性であり絵本作家だった。髪が長く線の細い人だったから、子供には女性に見えたのだ。お付き合いが始まったものの絵本作家の病状は悪化しており、ついには亡くなってしまう。主人公は絵本作家へのファンレターに返事を書くことを続ける。というようなもの。

田渕由美子の作品は結構好きで、中学生のときによく読んだ。その頃の作家は他に太刀掛秀子、佐伯かよの、一条ゆかり、陸奥A子などなど。「りぼん」を同級生の女の子に貸してもらって読んだのだ。他にマーガレットの山本鈴美香「エースをねらえ!」も単行本を貸してもらって読んだ。

田渕由美子の作品は気に入っていたので、後に単行本を買って全部持っていたのだが、あげてしまってもう手許にはない。ストーリー的には他愛ないものが多くて、もういらないかなと思ったのだが、やっぱりとっておけば良かったか?

2件のコメント

  1. 妹の買ってた少女漫画をよく読みました。「りぼん」ははまりましたね。「砂の城」「デザイナー」など一条作品は自分でも単行本買いました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。