ファニーとアレクサンデル

前々から見ようと思っていて、やっと見たイングマル・ベルイマン監督の長編である。5時間超というとんでもない長さ。なかなか取り掛かれなかったのも納得していただけるだろう。3日かけてやっと見た。ベルイマン監督はスウェーデンの巨匠である。

「野いちご」「処女の泉」「ある結婚の風景」など、ベルイマン監督の作品は有名な名作が多い。一見とっつきにくそうだけど、見てみれば結構面白いのである。特に「ある結婚の風景」は最高だった。

「ファニーとアレクサンデル」もなかなか良い作品である。あるブルジョアの一家を中心とした物語であり、5時間もの長さが苦にならないくらい。大河小説のような映画なのである。衣装や映像もとても良い。

しかし題名の「ファニーとアレクサンデル」というのはどうかと思う。解説などを見ると、2人の孫の目を通した群像劇などと書いてあったりするが、2人の孫の目を通したという感じは全くしない。特にファニーはいてもいなくても大差ないという気がする。作品自体は面白いが、題名は別のものにしても良いと思う。

グン・ヴォールグレーン、エヴァ・フレーリング、アラン・エドワール、ハリエット・アンデルセン、アンナ・ベルイマン他主演。最後の方にちょっとだけレナ・オリンも出演。
1982年製作。

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