保護主義の先に待つものは

アメリカのトランプ大統領が昨年NATOに加盟したモンテネグロについて、国民は攻撃的でありモンテネグロで軍事衝突があった場合、第3次世界対戦が起こるかもしれない、などと言っているようだ。

しかし第3次世界対戦が起こる要因を作り出しているのは、実は自分なのである。世界経済の成長は貿易の自由化と完全にリンクしており、自由度が高まるほど経済も発展してきたという歴史がある。保護主義は世界経済の成長を止めるのだ。そして保護主義が台頭したときに大きな戦争につながったという、これも歴史の証明があるのである。

現在トランプ大統領が進めている保護主義政策は、歴史的に見て戦争への前兆となるものなのだ。「自分さえ良ければそれでいい」という考え方は、裏を返せば他者をないがしろにするということなのである。

平和を維持するにはコストがかかる。自分さえ良ければという考え方の元では、平和維持のコストはかけられない。平和維持を放棄した結果、たどり着くのは戦争なのである。

トランプ大統領を翻意させることは難しいだろう。世界は日欧EPAやTPP、あるいはRCEPなどの経済連携協定を結び、拡大させ、トランプ大統領の任期が終わるのを待つしかない。

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