日本海洋掘削が上場廃止に

東証一部上場の日本海洋掘削が先週末に会社更生手続きの開始を発表し、上場廃止が決定した。日本海洋掘削主な事業は海底石油・天然ガス田の試掘や生産井掘削だが、最近は海底のレアアースやメタンハイドレートの掘削なども手がけている。上場廃止を受けて週明けの25日はストップ安の979円まで急落。翌26日は値幅制限が撤廃されたので79円で寄り付き、そこからマネーゲームが勃発した。

普段は1日10万株程度の売買なのだが、この日は寄り付きは別として、一時5分間で100万株が動く程の大商い。1日通しての売買は1000万株を超えた。株価が安くなっているから、1桁も2桁も大きな単位での売買が可能なのだ。数円の値幅を巡って大量の株が動くのだ。うまく行けば短時間で大きく儲けられる可能性がある反面、大損の危険もある。もう価値の無い株式の売買で大きく盛り上がるからマネーゲームなのである。

最安59円まで下げ、そこから戻して結局終値は77円。1月には3560円の高値をつけ、今月初めには1800円あった株価が77円になってしまうのだから恐ろしい。これから7月23日の上場廃止日を目指して、最低価格の1円に向けて下げていくのである。

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