出流山と葛生へ1/出流山、蕎麦、福寿屋と福松、満願寺

5/4の朝に足利の友人Yがメールをよこして、昼飯がてら出かけることになった。いつもながら突然でどこへという計画も無いので、久しぶりに出流山(いずるさん)に名物の蕎麦を食べに行くことに。空は晴れて気持ちがいい。栃木市の市街地を抜けて出流山へと向かう道は、連休のさなかでもガラガラだ。

出流山を登り始めると石灰石採掘の工場がいくつも現れる。平日は石灰石を運ぶダンプカーがたくさん走っていて、その粉末で自分の車まで真っ白になってしまうほどだ。

1時近くに蕎麦屋が連なっている場所までたどり着くと、それぞれの店に行列ができている。道は空いていたけど、みんなもうとうに来ていたのである。我々の出足が遅すぎただけだったのだ。目指す店はもっとずっと奥なので、行列を横目に通り過ぎる。

蕎麦屋街から更に1.5kmほど登ると、やっと「福寿屋」の看板が見えた。出流山には蕎麦屋がいくつもあるが、しばらく前にテレビで見て、うまそうだったからこの店にしようと思っていたのだ。

道の反対側の駐車場に車を入れて店に入ると、30分ほど時間がかかるとのこと。まあ仕方ない。席には座れたのでそれくらい待ちましょうと、二人で蕎麦5合と舞茸天ぷらを1つ注文する。すると5合ならすぐできると言われた。いったいみんなどんだけ食べるんだろ。5合だってけっこうな量なのに。

後から来た客は30分待ちと言われていたので、やはり5合分くらいしか蕎麦が無かったようだ。その後ずっと蕎麦打ちの音が聞こえていた。

5合の蕎麦はザルで出てくる。出流山の蕎麦は数人で5合とか1升とか注文して、大きなザルで出てくるのをみんなで食べるというスタイルだ。もちろん1人で一人前を注文した場合はちゃんとせいろで出てくる。

蕎麦は若干の苦味を感ずるもののなかなかうまい。長さは短め。舞茸もおいしいし、サービスのたけのこもおいしい。そば湯はどちらかと言うとトロトロ系か。蕎麦が5合で1600円。舞茸天ぷらが600円。たくさん食べて2人で2200円と安いのだ。

満足して店を出て、満願寺に向かって車で走り始めると今出てきた蕎麦屋の上の方にまた蕎麦屋が見えてきた。結構な勾配なのでさっきまで見えなかったのだ。よく見ると「福寿屋」と書いてある。あれあれ、それでは今我々が食べた店は何なのだ。急いで帰り際にもらった店の名刺をよく見ると、そこには「福松」と。

「福松」のすぐ隣に「福寿屋」の駐車場があって、その看板を見て「福松」を「福寿屋」と勘違いしてしまったのだ。そう思い込んでいるものだから、店に入るときにもよく見なかったが、あとで確認してみたら入り口の上にちゃんと「福松」と書いてあった。まったくうかつでお話にならない。

「福松」はすぐに入れたが、「福寿屋」の方は行列になっている。テレビのせいもあるのかもしれないが、これを見ると失敗した感がさらに強まる。なんたることだ!

しかし友人が妹さんにせがまれて、翌日また出流山に食べに行って「福寿屋」でリベンジしたそうだが、その結果はなんと、「福松」の方がずっとおいしかったとのこと。失敗したと思ったら実はラッキーだったとは。怪我の功名?

やはりテレビは当てにならない。そういえば3月に都内の天ぷら屋で失敗したばかりだった。天ぷら屋も、テレビではあんなにうまそうだったのに。

蕎麦の後はせっかくだから満願寺へ。蕎麦屋からすぐ近くで、歩いて行ってもいいくらいである。境内に入ると左手に宿泊施設のような、今は果たして使っているのだろうかと思われるような、古びた大きな建物がある。

そこからずっと登って行くと、緑の中に本堂が現れる。雰囲気はすごくいい。

この本堂からさらに1.5kmほど登ると「奥の院」があって、清水寺のような舞台作りの拝殿があり、その奥にちょっとした鍾乳洞がある。以前に一度行ったことがあるが、今回は友人が足が痛いというのでやめておいた。奥の院に行くには、入山料300円が必要である。

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