楽しみにしていたスピードスケート女子パシュートで、見事に金メダル獲得となった。パシュートはただ見ているだけでも楽しいが、今回のように金メダルがかかるとなれば応援にも力が入る。しかし決勝に進んだことで銀メダル以上は確定していることと、ワールドカップを連勝している上に世界記録も保持していることにより、ここ一番という割には比較的安心して見ていられた。
パシュートという競技自体がもともと好きなので、たとえ日本選手が出なくとも見たかった。一糸乱れぬ隊列を組んで滑る様が芸術的でもあり、またちょっとコミカルな雰囲気もあって楽しいのである。自転車にも同じ競技があるが、足の運びや腕のふりが同期するスケートの方がビジュアル的に面白みがあると思う。
特に日本の整然とした隊列は素晴らしい。またオランダのような大柄な体格のダイナミックな隊列も迫力がある。準々決勝まではタイムレースだが、準決勝、決勝は1対1の一騎討ちだから見た目にもわかりやすいし、レースとしても盛り上がる。
今回の日本対オランダの決勝は抜きつ抜かれつの接戦だったから、非常に盛り上がった。そして見事にオリンピック・レコードで日本が金メダルとなったのだ。
今回の女子チームの活躍には、オランダから招いたコーチであるヨハン・デビットさんの力が大きく寄与したようだ。選手に目標を高く持たせ、厳しいフィジカルトレーニングを行い、走法の科学的解析も徹底して行ったらしい。スケート王国はコーチも優れているのだ。
オランダのレーンストラ選手は、女優のレイチェル・マクアダムスにちょっと似ていて可愛いね。