2016年に観た映画のベストテンは次のようになった。
1.赤い殺意
2.しとやかな獣
3.にっぽん昆虫記
4.浮雲
5.いつか晴れた日に
6.推手
7.バードマン
8.火の森
9.異人たちとの夏
10.ホリデイ
2016年は153本の作品を見て、その中から選んだものである。今年は珍しく内容が充実していて、他にもベストテンに入れたい作品がいくつもあった。やっとのことでベストテンにした2015年とは大違いである。
上位4つが、古い作品ばかりだけど日本映画である。全体でも半分が日本映画。こういうことは珍しい。洋画を主体に見ているので、通常は日本映画がこんなに上位を占めることはないのである。
「赤い殺意」を見たのは30年ぶり。名作はやっぱり面白い。2時間半もの長さがまったく気にならない。これと「にっぽん昆虫記」は今村昌平監督である。今村昌平は面白い!
「しとやかな獣」では伊藤雄之助が演ずる主人公がハンパ無い面白さ。あの顔であの図々しさが出色の出来。
「いつか晴れた日に」と「推手」はともにアン・リー監督。胸に染みる映画だ。「推手」は人ごとではなく感じる人もいるだろう。せつない作品なのだ。
「火の森」は好きな雰囲気の映画。「ホリデイ」は以前に1位にしたこともあるお気に入りの映画。「異人たちとの夏」のストーリーはちょっと難有りだけど、主人公がタイムスリップ的に若き父母と過ごす描写がホロッとさせる。