童話シンデレラの実写版である。冒頭にチラッと昔のアニメ版のシンデレラも登場。まあ内容はわかりきっているのだが、それなりに楽しめる。この映画の見所はなんといっても舞踏会のシーンだろう。
シンデレラ(リリー・ジェームズ)の美しいブルーのドレス。その広がりの豊かさ、色合いの美しさ。踊るとスパンコールがキラキラする。ブロンドのカールした髪の毛にも小さなキラキラの玉がたくさん。広間の中央で招待客たちに囲まれて、王子(リチャード・マッデン)と二人でグルグル、フワフワと踊るのだ。そして12時の鐘が鳴ると、ガラスの靴を残してシンデレラは走り去る...。
シンデレラ役の娘があまり美人じゃないような気がするが、素朴さの演出か?継母役のケイト・ブランシェットや、悪巧みの大公役のステラン・スカルスガルドがいい味出している。全体的にコメディタッチの演出である。悪乗り気味のフェアリー役はヘレナ・ボナム・カーター。
2015年製作、ケネス・ブラナー監督作品。